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モバイルオーダー黎明期の挑戦。2016年にオープンを踏み切った自社店舗「THE LOCAL COFFEE STAND」

THE LOCAL COFFEE STAND

Showcase Gigは、2016年3月にモバイルオーダーを体験できる場として「THE LOCAL COFFEE STAND」を渋谷・青山通り沿いにオープン。
当時、創業4年目のスタートアップだったShowcase Gigが自社出店に踏み切った背景とは?
本気でモバイルオーダーの啓蒙に挑んだその裏側を紹介する。

※「THE LOCAL COFFEE STAND」は、2020年11月に移転し現在はモバイルオーダー非対応です

“モバイルオーダー”という新しい体験ができるお店を

今でこそ日本でも少しずつデジタルを活用したコーヒーブランドが増えるなか、「THE LOCAL COFFEE STAND」(以下 THE LOCAL)は、その先駆的存在として2016年3月に渋谷・青山通り沿いにオープン。Showcase Gigが提供する「O:der Platform」の原点とも言える“モバイルオーダーのモデル店”という位置づけだった。

2016年といえば、日本においては依然として「モバイルオーダー黎明期」であるが、Showcase Gigはさらにその約3年前にモバイルオーダーアプリ「O:der」をローンチしていた。自社出店に踏み切った背景には、モバイルオーダーがユーザーと店舗の双方にとって便利なサービスであることを体感してもらい、「最先端のR&D」という枠から出て「日常の消費体験」に近づきたいという強い思いがあった。

国内外のコーヒースタンドを紹介するメディア「Good Coffee」とのコラボも実現し、コーヒースタンドとしてのお店のコンセプトにもこだわった。

オープンに際しては、キャッシュレスを推進し、従来のカフェとは異なる形の新たなデジタル店舗として大きな注目が集まった。


▲オープン前の発表会の様子。左からShowcase Gig代表 新田、ヘッドバリスタ 兼 店舗責任者 大槻氏


▲オープン時のプレス向け発表会には、ライフスタイル誌から経済紙まで幅広いメディアが駆けつけた。

散りばめたデジタル要素もお店の特長として根付いた

THE LOCALに込めたこだわりは大きく2つある。
まず1つ目はお店の商材となるコーヒーだ。
注文されてから一杯ずつ淹れるスタイルのスペシャルティコーヒーは、待ち時間が長いことが難点。そこで事前に注文・決済ができるモバイルオーダーで「こだわりのコーヒーを待たずに飲む」ことを可能にした。出店にあたりコーヒーという商材を選んだのにはそのような背景がある。


▲「Paul Bassett」のバリスタとして4年間活躍後、2015年9月から青山の国連大学にて世界中のロースターやショップが集うイベント「TOKYO COFFEE FESTIVAL」を主催する大槻氏。多くの経験から積んだ知見やアイデアがお店に反映された。

一般的なコーヒーショップでは、ひとつのロースターの豆を使用することが多いが、THE LOCALでは、3ヶ月ごとに8つのロースターを紹介するなど、さまざまなロースターの味を体験できるショーケースとなっているのが特長だ。そこには「世界のさまざまなロースターの味を知ってほしい」というヘッドバリスタ兼責任者を務める大槻氏の想いが込められている。

そして2つ目のこだわりが、先進的なデジタル体験だ。
O:der Platform」を基盤にオンライン連携されたモバイルオーダーと店内デバイス。アプリからオーダーされた注文情報が即座に店舗スタッフ用のタブレット(iPad)に通知されるだけでなく、店内壁面にまるでディスプレイのように飾られたデジタルサイネージ上にも反映される。


▲ドリッパーの隣に並ぶ注文受付タブレット(iPad)。オーダーが入ると、音が鳴りスタッフに伝わる。あらゆるオーダーの注文ステータスが簡単に管理できる。


▲受取ナンバー順に注文情報が投影され、リアルタイムで調理ステータスを可視化したデジタルサイネージ。このようなシステムとサイネージのデータ連携を飲食店というリアル店舗に反映させた事例は当時なかった。

情報を伝達するためだけのデジタルではなく、ユーザーと店舗の双方にとって便利で楽しい体験を生んでこそ、リアル店舗でデジタルを活用する意義があることを身をもって証明した。

後の2019年にオープンすることとなる、サントリー社と共同で開発を手掛けた「TOUCH-AND-GO COFFEE」では、こうしたTHE LOCALで得た実証が生かされている。

導入事例
“推しボトル”が話題に。「TOUCH-AND-GO COFFEE」で魅せたデジタルの可能性

今でこそその存在が一般化されたが、モバイルオーダーを導入することで、顧客体験が大きく変わることが決定的となった。
THE LOCALでは、現在と比べても高い水準となる3割程度のユーザーがモバイルオーダーを利用していた。モバイルオーダーは導入すればすぐに利用してもらえるというわけではない。モバイルオーダーを利用するきっかけづくりや、モバイルオーダーに適応した店舗のオペレーション調整など、それぞれの店舗に合った施策の継続が重要なポイントとなる。

また、通常のコーヒーショップでは『とりあえずこれを買う』という購買体験が多いなか、モバイルオーダーの場合は、来店前に自分のスマホでゆっくり商品を閲覧し選ぶことができる。そのため、新しいコーヒーを試したり、オプションをつけたりと考える時間が生まれ、顧客体験の満足度が向上するのだ。さらに、店舗としては単価が上がりやすいという傾向に気づいていった。

加えて、蓄積されたユーザーデータにはさまざまな使い方がある。それぞれのユーザーの単価や来店頻度が分かるため、久しぶりに来店してくれた方にはコミュニケーションの方法を変えるなど、スタッフの接客方法にも変化が生まれた。

“未来のあたりまえを生み出す”という使命

モバイルオーダーがいかにユーザーと店舗の双方にとって利便性があり、意味のあるサービスであるかに気づいてもらうまでには時間がかかった。しかし結果的に、こうした体験の場づくりと検証・改善を地道に続けたことで、現在モバイルオーダーの導入が進む多くの企業、店舗との出会いにつながった。

いつしか「モバイルオーダーが体験できるカフェ」の枠を越え、そのこだわり抜いたコーヒーや空間も好評を博したTHE LOCAL。「モバイルオーダーのモデル店」出店という挑戦と実証から得たノウハウが、Showcase Gigをさらなる進化に導いた。

今後も、デジタルがもたらす可能性を最大化させ、人々の生活や心を豊かにする新たな消費体験の機会創出を続けていく。

 

 

お問い合わせ

店舗情報

THE LOCAL TOKYO

住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-30-3 ニューアートビル2階
URL:https://www.instagram.com/thelocaltokyo/

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