インタビュー

2019.03.25

モバイルオーダー×搬送ロボの次世代 カフェ「Café & Deli GGCo.」

モバイルオーダーアプリ「O:der(オーダー)」」と自走型デリバリーロボット「Relay(リレイ)」によってコーヒーの注文から決済、デリバリーまでを省人化したカフェが東京・神谷町に誕生した。城山トラストタワー 1F の「Café & Deli GGCo.」は、店内だけではなく、ビル上層階のオフィスまでロボットがコーヒーをデリバリーする。今回、同カフェをを運営する森トラスト株式会社の木原圭一氏に、前例のないデジタルソリューションを導入した経緯や今後の展望などについて話を伺った。

オフィスで働く人にとって魅力的なサービスを

今回の試みはどのような理由で実現させたのでしょうか?

ひとつは、オフィスビルに入居されているテナント様の満足度向上を図るねらいがあります。わざわざ下まで降りずにドリンクを購入できるようになれば、上層階で働く人にとって魅力的なサービスにもなると考えました。もうひとつの理由は、店舗運営の効率化を図るためです。飲食業界の人手不足が話題になっていますが、特にオフィス街ではスタッフの確保が難しくなってきていますので、ロボット活用やセルフ注文・決済による省人化が今後必要になってくるだろうと考えています。

参考にした海外の事例などはあるのですか?

海外でもこうした事例は私たちも聞いたことがありません。ロボットがコーヒーをつくったり、ホテルでデリバリーロボットを活用したりする事例はあるので、そうしたアイデアを組み合わせて今回のソリューションを考えました。

スマホアプリの「O:der」は事前注文・決済が可能なサービス。アプリを起動し、テーブルの QR コードを読み込んで注文すると、注文情報がリアルタイムでキッチンの端末へと飛ばされる。(撮影:編集部)

自動化でリピーターも増加

「O:der」と「Relay」を選ばれたのはなぜでしょうか?

「Relay」に決めたのは、愛嬌のあるデザイン性と、安全面・性能面での実用性が高いロボットであることが大きいですね。自走型ロボットはもっと機械っぽいものが多いのですが、「Relay」はお客様にも「かわいい」と喜んでいただいています。デリバリーロボットだけを導入しても、注文や決済が自動化されていなかったら何も意味がないですから、それらを叶える「O:der」も併せて導入することは必然的に決まりました。

導入効果はいかがでしょうか。

上層階で働く方々から毎日ご注文いただけるので、新たなニーズの掘り起こしは確実にできていると思います。また、店内でコーヒーを飲まれるリピーターの方も増えていますね。打ち合わせなどで利用する際に、席で注文できると、スムーズに打ち合わせに入れて便利なようです。まだ検証期間も短いですし、これからより細かにデータを比較していきたいと思います。

デリバリーロボット「Relay」に注文したコーヒーを入れるスタッフ。進路に人がいたり障害物があると別ルートで迂回するため、これまでトラブルなどはないそう。(撮影:編集部)

ロボット×フィンテックの本格導入へ

実現するにあたっての障壁などはありましたか?

技術的なことでは特に問題はありませんでした。むしろ、ロボットの導入は費用がかかるので、コストに見合った成果が得られるのかという点が課題でしたね。ただ、今は半年間の試験運用ですので、今後さまざまな形で発展させていくための実験的な場として考えています。

今後の展開として、どのようなことをお考えでしょうか。

現在のところデリバリー先は上層階の一部のオフィスだけですし、15 時以降のドリンク文だけに運用を限定していますが、デリバリー先や時間帯、メニューの幅を広げることを検討していきたいですね。また、ロボットはビルの警備や清掃などにも活用していけるのではとも思っています。2020年竣工予定で建設を進めている「東京ワールドゲート」では、ロボットの本格的な活用も検討中です。様々なフィンテック企業などと話しながら、新しいソリューションの実現に向けて動いています。

店舗情報


Café & Deli GGCo.
電話:03-6435-6443
住所:東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー1F
営業時間:7:30 〜20:30
定休日:不定休


価格:無料
対応:iOS8.0以降、Android4.0.3 以降

 

※この記事は冊子版「DIG-IN vol.3」に掲載したものです。
編集=Showcase Gig

 

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