飲食店向け

2018.08.15

米・ディズニー、モバイルオーダーアプリでレストランの行列を激減

ディズニーワールドでは、アトラクションからレストラン、ショップにいたるまでどこに行っても行列に長時間並ぶのは当たり前の光景である。しかし、その行列問題を緩和するため、2017年から米・フロリダにあるウォルトディズニーワールドでは、公式アプリ「マイ・ディズニー・エクスペリエンス」にレストランで使えるモバイルオーダー機能を導入している。

ディズニー公式アプリにモバイルオーダー導入

米・フロリダのウォルトディズニーワールドで使える公式アプリ「マイ・ディズニー・エクスペリエンス」には、アトラクションの待ち時間確認や園内マップなどあらゆる機能を持ち合わせている。レストランの予約、ファストパスの予約、変更などは基本的にこのアプリから行うため、来園者は必ずといっていいほどインストールしているアプリだ。

同アプリでは、2017年から一部レストランで利用できるモバイルオーダー機能を導入し、ディズニーリゾートの名物ともいえる行列問題の緩和に取り組んでいる。

モバイルオーダー利用の流れは?

  1. 1.アプリを起動し、メニュー内の【Order Food】から、利用するレストランを選ぶ。
  2. 2.注文する商品をカートに追加。注文が確定したら、登録したクレジットカードで支払いを行う。
  3. 3.レストラン近くに到着後、【I’m Here, Prepare My Order】をタップすると、レストランで注文した商品の調理が開始される。
  4. 4.商品の準備が完了すると、スマホにプッシュ通知が届く。
  5. 5.レストラン内の専用カウンターで注文画面を見せて商品をピックアップする。

モバイルオーダー利用のメリットは?

レストランでの行列緩和

事前に注文・決済できることで、レストランでの待ち時間は大幅に短くなる。来園者はレジ前で慌ててメニューを選ぶ必要もなくなるため、急かされることもなくストレスフリーに注文ができる。今まで行列に費やしていた時間をアトラクションやショーを楽しむ時間へ活用でき、満足度向上につなげられることが大きなメリットだ。

キャッシュレス決済

来園者はアプリ上で事前決済することによりレジを通らずに商品を受け取ることができる。レジでの会計ミスや現金管理の手間が少なくなり、スムーズなオペレーションが可能だ。来園者にとっても現金盗難などのリスクを減らせて、より身軽に楽しむことができる。

ディズニーワールドならではの工夫も

アプリではモバイルオーダー限定メニューも販売している。マジックキングダム内のコズミック・レイ・スターライト・カフェでは、ポークベリーバーガーがモバイルオーダーの利用者のみ購入できるシークレットメニューとして販売されている。また、ディズニースプリングス内のディラックスバーガーにおいても約9品がモバイルオーダーシークレットメニューとして販売されるなど、モバイルオーダーでしか味わえない特別感を演出することで、アプリの利用促進につなげていると見られる。

このようにモバイルオーダーを活用することで、レストランのオペレーションをスムーズに、来園者も待ち時間に悩まされることなく楽しみながら注文をし、結果としてディズニー全体の体験をより快適なものにしている。

東京ディズニーリゾートアプリのモバイルオーダー導入は?

東京ディズニーランドにおいても、2018年7月に公式アプリをリニューアルしたが、モバイルオーダー機能は導入されなかった。東京ディズニーリゾートアプリのメインの機能は以下の5つだ。

1.デジタルガイドマップ
2.ディズニーeチケット
3.ショー抽選やレストラン座席の事前受付など
4.ホテルのオンラインチェックイン
5.東京ディズニーリゾートショッピング

1~4の機能は「マイ・ディズニー・エクスペリエンス」にも同様に搭載されている。5は園内で販売しているグッズをアプリ内で閲覧でき、そのまま配送購入することができる機能が搭載されている。レストランのモバイルオーダー導入こそされていないものの、アプリを活用することで来園者の体験をより便利にしているのが見てとれる。

今後のテーマパークアプリの理想形

さらにフロリダのウォルトディズニーワールドでは、待ち時間も楽しめるよう、2018年6月に「Play Disney Parks」というアプリもリリースしている。ゲームをしたり、パークの音楽を聴くことができたりといったアクティビティを楽しむことができ、長時間の待ち時間にも飽きさせない工夫がされている。

このようにモバイルオーダーはもちろん、ファストパスの予約、変更、さらにはゲームにいたるまで、アプリを上手く活用しながらユーザーの体験をより充実させているという点でディズニーリゾートは他のテーマパークの一歩先を進んでいるといえるだろう。

国内のテーマパークアプリでは園内マップやアトラクションの待ち時間の表示機能が中心で、こういった活用事例はほとんど見られない。このような事例を参考に、モバイルオーダー機能などが普及すれば、テーマパークの待ち時間や体験は今後、大きく変化するかもしれない。

編集=Showcase Gig

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