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米・マクドナルド社の2018年、7−9月(第3四半期)の売上高は前年同期比で2.4%上がり、市場の予想を上回った。その理由の一つはセルフ注文端末(キオスク)の導入店舗が増えているからだという。同社はさらに約4,000店舗をリニューアルし、キオスク端末を設置する計画を発表した。
米・マクドナルドでは、“Kiosk”と呼ばれる、セルフ注文端末(以下、キオスク)で、タッチパネル式の端末で注文する商品を選び、キャッシュレスで決済するのが当たり前になってきている。注文は即時にキッチンへ送信され、ユーザーはカウンターで商品をが出てくるのを待つしくみだ。
米・マクドナルドでは、キオスクを導入した店舗の売上が予想を超えて伸びていることを発表した。回転数が上がるのはもちろん、キオスクからの注文はレジよりもメニューを選ぶ時間が長く、通常の注文より1注文あたりの平均単価が高くなるという。マクドナルドCEOであるSteve Easterbrook氏は、キオスク導入を含むデジタル店舗へと改装することをマクドナルド史上で「最大の建設プロジェクト」と称し、引き続き推し進めていく方針を明らかにした。マクドナルドでは、国内でさらに4000店舗のリニューアル工事を行う計画だ。
キオスクのメリットを享受するのは店舗だけではない。顧客もレジの列に並ばずに注文ができ、会計も素早く終えることができる。あらかじめ設定した中で、言語選択をすることも可能だ。PYMNTS.comが発表した調査によれば、キオスクを使った顧客のうち、74%がファストフードレストランでキオスクの注文に肯定的だという。
同社は海外部門においてもキオスク導入に注力しており、すでに世界で約1万5000台ものキオスクが稼働している。キャッシュレスが進んでいる中国、韓国は言うまでもなく、イタリア、フランス、スペインなどにおいても過半数の店舗にキオスクが導入されているという。
一方で、日本のマクドナルドの導入はこの流れに遅れており、実験的に3店舗のみでの導入※に留まっている状態だ。実際に実験店舗でキオスクを使ってみると、確かに注文まではスムーズだが、決済手段が楽天Edyなど流通系電子マネー3種類のみのため、使えるユーザーも限られてしまう。一方、レジでは6種類の流通系電子マネー、Suicaなどの交通系電子マネー、クレジットカードなど幅広く対応をしているため、キオスクの決済手段について課題感は拭えない。特に日本国内においては、最も浸透している交通系電子マネーへの対応が今後の普及期において必要になってくるだろう。
※2018年10月現在
編集=Showcase Gig
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